活用事例名[オリゴ糖の基本パターン]
ミツワ・ファンクラブ事務局
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○ TRM
0 |
基本パターン |
水・油 仲をとりもつ オリゴ糖 |
1 |
被包接物質 |
相性は 大きさ入るか 親油性 |
2 |
徐放 |
少し水 包接物を 解き放つ |
3 |
包接オリゴ糖 |
生物へ 利用高まる 潜水糖 |
4 |
水分 |
少し水 包・徐接の スイッチ可 |
5 |
空の環状オリゴ糖 |
2000年 とうもろこしで 生産化 |
6 |
包接 |
カプセル化 運ぶに便利 分けやすい |
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この事例は「 ■情報取得 □再生思考 □生産思考 」です
○ 解説・コメント
○ おなまえ M−FRI 中小企業診断士 三ツ井 磐
○ メールアドレス
このミツワは寺尾啓二著「世界で一番小さいカプセル」副題:環状オリゴ糖が生んだ暮らしの
中のナノテクノロジー。から情報取得しました。発行:株式会社日本出版文化センター、
池上紅実編。なお著者は株式会社シクロケム代表取締役、専門は有機合成化学。
世界で一番小さなカップ型カプセルはナノサイズ(10億分の1メートル)まで作られるように
になりました。糖には単糖類(ブドウ糖・果糖・ガラクトース)、二糖類(砂糖・麦芽糖・乳糖)、
オリゴ糖(鎖状=6コ、7コ、8コ。環状=αーCD:6コ、βーCD:7コ、γーCD:8コ、CDはシ
クロデキストリンの略)
水は油が苦手です、油も水が苦手です。互いに交じり合わない物質ですが、環状オリゴ糖
は水と油の仲をとりもちます。
(1).包接
包接したい物質に親油性(全体または部分)があり、環状オリゴ糖の空洞に入る大きさで
あれば、空っぽの環状オリゴとを用いて狙った物質を捕まえます。
事例●痩せたいけれど渋すぎるカテキンを環状オリゴ糖に包接。そうすると分子レベルの小
さなオブラートとして働き、渋みを感じることなく高濃度のカテキンを摂取することができます。
(2).徐放
包接した物質が目的に応じた適度な相性があれば、環状オリゴ糖に少しの水を上手に与え
解放させます。
事例●一世を風靡した「ビバーテェ」シリーズ、素肌がほのかに香るコロンの鍵。香水では香
りが強すぎるし、コロンでは香りがすぐ消えてしまう・・・。日本人の女性らしいそんなジレンマ
を解消するコンセプトでした。香料は環状オリゴ糖の中に包接されているため、つけてすぐ揮
発することなく、肌の表面に留まります。そして、汗などの少量の水分を感知すると少しづつ
香料を放出。この汗が、まるで香りのスイッチを入れるように働くのです。そのため、ほのか
に優しい香りが長時間働くのです。
(3).包接・徐放
(1)(2)を組み合わせたパターン。
事例●何度も使えるカートリッジ。まず、汚染土壌を取り出します。環状オリゴ糖を吸着剤に固
定化して、水の中でかき混ぜると、土に吸着していた汚染物資が環状オリゴ糖に包接されて
除去され、土はきれいになります。ここで、使用済の吸着剤を溶媒で洗ってやると、包接され
ていた汚染物資がはずれて、また元の環状オリゴ糖になるのです。環状オリゴ糖を繰り返し
使える、より経済的な方法と言えるでしょう。