活用事例名[ムーミンの宝物の真贋真偽]
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○ TRM
0 |
ムーミンの宝物 |
美しさ 真贋真偽 意味はなし |
1 |
自然が教師 |
真贋と 真偽判定 自然する |
2 |
ルビー玉 |
ビー玉に 屡をふるだけで 美の極み |
3 |
ヒコー鬼の
審美眼 |
ヒコー鬼の 美の基準は 己の眼 |
4 |
夕焼けビー
玉 |
夕焼けに ビー玉透かし ルビーなり |
5 |
ノンノンの悲劇 |
真偽さえ 判断できず 地に落ちる |
6 |
貧林のルビー |
貧林で 透かしてみれば ビー玉よ |
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この事例は「 ■情報取得 □再生思考 □生産思考 」です
○ 解説・コメント
○ メールアドレス
○ おなまえ
ムーミンの持つ宝物(ビー玉)をめぐり、ノンノン、ヒコー鬼が織りなすものがたりは魅惑的だ。
掲げた宝物は夕焼け空にすかしたビー玉だ。自然と人工の美がマッチして極上の天然ルビ
ーに見えたことからノンノンの悲劇が起こる。同じビー玉を貧しい林の中で渡そうとすると、ル
ビーの真贋真偽をめぐり紛糾。そうするとノンノンは自然の怒りをかい、地面が裂け、地の裂け
目に落下して閉じ込められる。
ノンノンを救うため全能のヒコー鬼に助けを求めたムーミンは、宝物は天然ルビーではなくビ
ー玉であることを正直に伝えるものの、ヒコー鬼の審美眼に叶い助けられる。世界一美しいもの
を求めて旅してたヒコ−鬼は、ムーミンが宝石を渡したくなくて嘘を言っているとしてとり合わない。
そして、ビー玉と引き換えにノンノンは救出される。
ノンノンがルビーかビー玉かで真贋を決めているのに対して、ヒコー鬼はみずからが判断した
審美眼を美しさの基準としてる。ヒコー鬼にとってはビー玉であるかルビーであるかは関係な
かったのである。
フィンランドの教育方針は「自然が教師」とする国ならではの意味深い物語である。この物語
の受け取り方は人それぞれであっていいほどに、多様な意味を読み取れる作品である。作者も
本誌で解釈を示しておられるので一読をお願いしたい。
極上の美は、美しい自然に、それをさらに引き立てうる人工の美が付加された時と、私は解釈
したが如何であろうか。皆さんのご意見をお聞かせ願いたい。
このムーミンの宝物のTRM(Three Rings Method)は「ムーミンの哲学」著者瀬戸一夫氏
勁草書房発行より情報取得している