TRM活用事例-0079(2008-11-10)
○ TRM
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○ 解説・コメント 山岡金属工業株式会社 代表取締役 山岡 俊夫 平成20年10月10日 「私の経営理念」を講演 山岡俊夫氏は現社長でありながら大学院へ通い、博士号の取得を確信している修行僧のよう な方である。なぜなら、一企業人でありながら国のために自ら何ができるかを問いかけ、倫理 ・ 徳を積むため読書の効用を説く、一人で産学連携を体現している社長である。 創業以来54年間黒字の長寿企業である秘密は社長の言葉の端々に表現されている。その内 容は(1)下請けだけに甘んじるな。[講師注:下請けの仕事は企業経営にとって基礎となり、企業 存続には非常に大切なものである。](2)楽しく安全な仕事場をつくる。(3)代譲りは自分の考え を押し付けない。 具体的には、かってはコア製品は家庭用たこ焼き器を自社開発品としている。これを売りさばく に、たこ焼きホームパーテイ券を添付して、生活シーンを楽しく盛り上げることまでも考えた。また、 楽しい職場づくりのために、働く場まるごと博物館を演出、商談はたこ焼きを食して行い、観光バス での見学者には「たこ焼き博物館」巡りができ試食も可能、さらに生産工程を見る見られる関係を 創ることで端麗で安全そして能率的な環境を社員が自律的に管理する。社長の後継はすでに事業 を共に行っているが、世代間の考え方の違いを調整する難しさを現実の認識とし、継承者と社長の 事業は階層で区分、調整に割く時間を合理化している。 具体策に示される如く、社長は斬新なノウハウの発揮を戦略の中枢に据えている。例えば、継承 者には現在世の中の人々が求めている自社開発品を作れと、大幅な権限委譲により自由でフレキ シブルな管理が底流にある。そして現在の開発商品は、例えばパラソルヒーター(野外ストーブ)、 電子eカーテン等環境関連で安全を重視した商品である。 社長は企業の知的能力こそが戦略展開のかなめとしてるため、社員への要求水準は高い。社員 は素人であってはならず、プロとしての物の見方・考え方ができねば失格と言い放つ。それは実業 家博士になることを確信している社長ならではの経営哲学である。 |
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