TRMの原点は、「ベン図式=絡み合った3つの円」に基本を求められ
ます。ベン図式のアイデアは、「三つの属性の異なる組合せが、図の異な
る領域によって表現される」とされています。このアイデアを「三原色」
にあてはめTRM図式を完成すれば、各領域は次のように表現されます。
TRM標準形の表示
TRMでは、図式によって表現された「三原色」を標準形と定め、各領
域の呼称ならびに基本的な原理を説明します。表現された色の内、3原色
に相当する黄、赤、青は単層領域と呼称、次いで橙、紫、緑を複層領域、
黒を重層領域と呼びます。また、各領域に割り当てられた色名に相当する
項目名称は<象徴表札>と呼んで、以下のように展開します。
1.重層領域: 重層領域の表示
単層領域、複層領域を「集束思考の結果」、又は「拡散思 考の始発」として単層領域、複層領域へと<象徴表札>を関連させ展開し
ます。表現された異なる領域は、その領域の下位にも、TRMにより階層 構造を連結することが可能です。その時の重層領域は、すべてのTRM連環の集束思考の結果、もしくは拡散思考の始発として、象徴表札のポジシ
ョンが与えられます。
2.単層領域: 単層領域の表示
あらゆる思考の基本は、すべて3つの<根元的>な要素に
集束が可能であることを前提とし、課題に対して「3つの重要な<象徴表
札>」が何かを洞察することが中心論理です。
標準形では3原色が単層領域の象徴表札となっていますが、色を表現す
るには、黄色、赤色、青色の3色は、原色として認知された重要な基本色
であるのは常識です。TRMを完成させるには、単層領域に「色の3原色
に相当する重要な<象徴表札>」を獲得できるかどうかが最も大切です。
単層領域の決定に際しては、獲得手段はどのような手法を用いても構いま
せんが、結果的に課題に対して根元的な要素が抽出され象徴表札になる必
要があります。
通常、重課主義的思考に慣れている方は、実践により会得された直感を
重視して洞察し、仮説を立て全体との適切性を視野に入れつつ、最終的に
論理実証主義との整合性を確認します。
3.複層領域: 複層領域の表示
単層領域の重なりは、互いの<象徴表札>の属性を、共通
要素で関連づけることにより、象徴表札を付けシステムとして完成させま
す。標準形では複層領域の橙色、紫色、緑色は、3原色の各々の2色を適
度に混合(属性を照合)することにより獲得します。この際、TRMでは、
複層領域を解とする属性の獲得が、しばしば単層領域に新しい概念を与え、
創造的思考の源となっています。